2007年9月28日金曜日

工藤里紗がブレイク

2005年、それまであまり知られていなかった新人グラビアアイドルが突如として現れる。まず年頭からフジテレビの競馬情報番組『うまッチ!』にレギュラーとして起用された工藤里紗がブレイク。番組は若槻千夏の初の冠番組で東日本のローカル放送ではあったが、同番組で見せる極めて素人っぽいリアクションがウケてグラビア界でもすぐさま取り上げられるようになり、新たな旋風を巻き起こす。またグラビアではなくいきなりイメージDVDを発売し好セールスを記録した長崎莉奈もそのギャルっぽい出で立ちとは裏腹なおっとりとした癒し系の雰囲気をかもし出す特異なキャラクターとして注目をされ始める。

幅広いメディア露出が評価された安田美沙子が受賞している。その他に大きな動きとなったのは「お尻」というヒットワードが生まれたこと。その発端はこの年から本格的に芸能活動を再開した秋山莉奈で、『撮影の時に「お尻の形が綺麗だね」って言われることが多かった』と自らお尻を強調した水着写真集『楽園』をこの年の11月に発売すると、透けるような白い肌と淫靡な表情、大胆なポーズがクチコミで話題となり大ヒット。秋山は「尻ドルクイーン」という称号を貰うことになった。

特に胸にあまり自信が無いグラドルが、これに習いお尻を強調したグラビアを続々発表、グラビア界に新しい流れを生み出した。特にアバンギャルドのグラドルはロリータフェイスのタレントが揃っていたことでこの流れを派生した「ロリ着エロ」とも言うべきグラビアに挑戦。浜田翔子、折原みか、海川ひとみなどが続々と追従した。また若槻千夏は既にバラエティタレントのイメージが定着していたが、翌年の5月の自身の誕生日に合わせ3年ぶりに写真集を発売。こちらはプライベートスナップを意識したもので作品イメージは秋山らのそれとは異なるが、その中心にお尻を強調した写真を多数使用。

写真作品としてのファッション性が異性のみならず同性からも高評価を受け、グラビアアイドルとしての存在感を強烈にアピールした。1988年に星野裕子(ほしの・ゆうこ)の名でグラビアやイメージビデオでデビューしたが、ほどなく星野麗子(ほしの・れいこ)に改名。1989年に(第16代)'90クラリオンガールに選出された際にかとうれいことなり、'91年度アサヒビールイメージガールにも選ばれた。 芸名は大原麗子にちなんで野田義治が命名した。

昭和の終わりから平成5年(1993年)ごろまで毎月のように写真集が発売され、日本を代表する写真集クイーンとして君臨。イメージビデオも多数制作され、同時期に活躍した細川ふみえらと共に芸能プロダクション・イエローキャブの出世頭としてグラビア・写真集・ビデオ映画・テレビドラマ・CM・歌など多方面において活躍。巨乳タレントとしては事務所の先輩である堀江しのぶのあとを引き継ぎ、またグラビアアイドルという分野を確立した存在ともいえる。現在でも当時のグラビアアイドルのお宝・古本市場では、最も高いプレミアムがついている。

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